<腹話術は私の人生をかえた> 小泉啓子 「ケンちゃん」、「ナーニ」、「あのね」、「ウン」。から始まるロゴス腹話術です。ロゴス腹話術のロゴスは聖書の中での始めに、ことばありきの「ことば」と言う意味です。 「ひとつの言葉で喧嘩して、ひとつの言葉で仲なおり、ひとつの言葉に泣かされて、ひとつの言葉であやまった」 ひとつの言葉はそれぞれにひとつの心を持っている。私の師匠は牧師でした。今人気のイッコクドウさんの腹話術も素晴らしいですね。 私は以前、幼稚園に勤めていた時に腹話術を始めて、少しの間ブランクがありましたが、現在退職して五年になってるが続けています。 最近は、汗かき、恥かき、台本かき、で腹話術はまさに私の生き甲斐です。 人形はケンちゃんと呼んでます。老人ホームで「孫みていだョ」とお年寄りが、ニコニコして人形の手をにぎりにきてくれます。 幼稚園の園児たちとも仲良しになり「ケンちゃん握手して!」とワッーと寄ってきます。 ケンちゃんは百人は友達できちゃう。小学校、児童クラブと人形を抱えて、ボランティアで車で走り回っています。 私はいつも頭の中にあるのは、今年で四年目になる和尚さんと二人で始めた寺子屋のこと。座禅と和尚さんの講話の後で私は本を好きになってほしいとの願いで、本を読み紙芝居と人形のケンちゃんを登場させてもらっているので、今月は何してやろうか、どんなお話をしてあげようかと考えます。 近所の子ども達が学校の休み第二土曜日にお寺に幼稚園から小学校六年生までの子ども達四十名位はいつも集まります。 「ケンちゃんのおばちゃん!」と、私を見付けて遠くから声をかけてくれる子供達に、年を忘れて「ハーイ」と両手をあげて答えてしまう。 年と共に感動がなくなると言われる。ある九十才の女性議員でしたか「一日に十回は感動すると若くいられる」と言った言葉が忘れなません。 子供達のニコニコして輝いた瞳に出会い感動し、やっぱり腹話術はいくつになってもやめられない。何でも究めるには継続は力なりであると思います。 腹話術で皆に楽しんでもらおうと、一生懸命年をとっていこう。年をとることは年を引いていく六十才から五引いて五十五才になっていくよう前向きで頑張っていきたいです。 今一番ほしいものは?と問われたら、すかさず「時間を下さい!一日三十六時間あったらな―。」と答えるでしょうね。 元気で、今以上にボランティアに励みたい、欲ばりかしらネ。 静岡市内牧 小泉啓子 |