二度とない人生だから、一輪の花にも無限の愛を注いでゆこう。 |
一羽の鳥の声にも、無心の耳を傾けてゆこう。 |
二度とない人生だから、露草のつゆにも、めぐりあいの不思議を思い 足をとどめてみつめてゆこう。 |
二度とない人生だから、まず身近な者たちにできるだけのことをしよう。 |
貧しいけれども心豊かに接してゆこう。 |
二度とない人生だから、のぼる日、しずむ日、まるい月 四季それぞれの星の光にふれて、わが心を洗いきよめてゆこう。 |
(坂村真民…愛媛の出身、熊本で育つ元高校の先生、仏教詩人として有名)。 |