浅間神社には、七つの神社が集まり、それらの神社を全部まとめて浅間神社といいます。
特に神部神社・浅間神社・大歳御祖神社の三社を総称し、゛静岡市浅間神社"といい、創立は千古の昔にさかのぼり、
駿河国総社(するがのくにのそうしゃ)として、広く信仰(しんこう)されています。
その七つの神社一つ一つが、別の神様を祭っています。
これから、その七つの神社を詳しく紹介します…
(1)神部神社(かんべじんじゃ)
神部神社は、大己貴命(おおなむちのみこと)を祭ってあります。
私たちがよく知っている、登呂遺跡の時代からある、この地方では、最も古い神社です。
この神社の守護神は延命長寿(えんめいちょうじゅ)・縁結び(えんむすび)・除災招福(じょさいしょうふく)を信仰しています。
(2) 浅間神社(あさまじんじゃ)
浅間神社は、木之花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)を祭っています。
醍醐天皇(だいこてんのう)の願によって現在の富士宮市にある神社を分け祭ったそうです。
この神社の守護神は安産(あんざん)・子授け(こさずけ)・婦徳円満(ふとくえんまん=〔女の人が守るべき道徳〕)を信仰しています。
(3)大歳御祖神社(おおとしみおやじんじゃ)
大歳御祖神社は、大歳御祖命(おおとしみおやのみこと)を祭っています。
第二次世界大戦により、拝殿(はいでん)と楼門(ろうもん)が焼失したため、鉄筋コンクリート造りの拝殿(はいでん)と楼門が、再建されました。
この神社の守護神は静岡の守護神であり、農・漁・工・商業等諸産業の繁栄(はんえい)の守護神として信仰されています
(4)麓山神社(はやまじんじゃ)
麓山神社は、大山祇命(おおやまずみのみこと)を祭ってあります。
大山祇命は、本社浅間神社の、木之花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)の御父神です。宮元八ヵ町の氏神でもあります
(5)少彦名神社(すくなひこなじんじゃ)
少彦名神社は、少彦名命(すくなひこなのみこと)と祭ってあります。
神社の周りにある十二支の彫刻は社殿の中に子(ねずみ)と丑(うし)の彫刻が入っているので、その二つは見ることが出来ない、後の十支は見ることが出来きます。
古くから、医薬の神、技芸上達、知恵の神と仰がれています。
(6)八千戈神社(やちほこじんじゃ)
八千戈神社は、八千戈命(やちほこのみこと)を祭ってあります。
蟇股(かえるまた)には、中国の二十四孝物語を題材とした彫刻が付けられ、立川流の円熟した技を見ることが出来ます。
この神社の守護神は、スポーツ・武道・開運の守護神です。
(7)玉鉾神社(たまぼこじんじゃ)
玉鋒神社は、羽倉東麿(はぐらあづまろ)・岡部真渕(おかべまぶち)・本居宣長(もとおりのりなが)・平田篤胤(ひらたあつたね)を祭っています。
社殿は、伊勢神宮の御古材にて、昭和51年再建されました。
この神社の守護神は、受験・学問の神と仰がれています。