自分の生い立ちや苦労話を夢中になって友人に話しかけ、時の経つのを忘れてしまうという経験を持つ人は多い。自分史づくりは「自分を何らかの形」で表現したい気持ちの現れである。
電子メディアによる自分史づくり
書いた作品は誰かに呼んでも貰いたいという願望は強いが、これに最適なのが「電子メディアによる自分史づくり」である。
それはパソコンを活用している人には、普通の印刷出版よりはるかに経費も安く、写真・イラストなど多彩な画像が利用でき、表現方法も豊富になる。パソコンを活用してない人もそのためのノウハウを知ることが自分史のレベルアップにつながると確信する。
このページでは「自分史づくりのすすめ」というテーマで、創作活動をサポートしていく。この講座が、自分史づくりのヒントになってくるれば幸いである。
第1章 構想を立てよう
第2章文章構成のアウトラインをつくる
第3章読みやすい文章づくり
第4章電子メディアによる自分史作成
第1章 構想を立てよう
■自分史は、書く楽しさと書き終わった時の達成感がある。
■他人に読んで貰う楽しさがある反面、読み手を配慮した書き方が必要である。
つまり、自己中心型の読み手を意識しない書き方では、読者は本題に入る前に、ページを閉じてしまうだろう。そのためには充分な基本的構想を立てる必要がある。
そうです!!!貴方は、「プロ意識」を待って創作に当たる心構えが必要です。だからといって特別難しいことではありません。
1)自分史の発想
どういうジャンル、どんなテーマで書くかを決める。「事実」を「記憶」により「記録」する
ジャンル |
区分 |
資料・素材 |
自分史 |
年代区分
(生前、幼児期、学校時代、社会人、定年など) |
写真、絵画、私の宝物など |
家族史 |
人物区分
(父母、夫婦、子供、孫など) |
々 |
家系史 |
年代・地域区分
(家系の始め、地域、移動、定住など) |
戸籍謄本、過去帳、地域史など |
2)資料・素材の収集と取材
- 日記、写真帳、手紙、賞状、給与明細書、免許証など証明書類など
- 机の引出しの小物、本棚の愛読書、押入の中の小物、物置のガラクタなど
- 出生地の写真・地図、移転した元の家、元の学校・会社などの写真
- 戸籍謄本、過去帳、改正原戸籍謄本、家紋など
- 自分の生年から今日の年表(日本、世界の主な出来事)、好きなタレントの生死などの消息
- カツト、マーク、ボタン、背景画像などの電子イラスト類の入手
ただし、資料・素材がなければ書けないわけではありません。「文字だけの自分史」もあります。
質問はここへ
第2章 文章構成のアウトラインをつくる
1)自分史の型
さまざまな記述形式があるが、順次記述型、箇条書き型、双方の複合型が考えられる。
形式 |
見出し |
記述 |
年表(日本) |
年表(世界) |
順次記述型 |
私の生誕 |
私は、札幌市豊平区で生まれた。2日前東京で、2,26事件が起こった。
その年ドイツはラインランドに進駐した。 |
箇条書き型 |
私の生誕 |
誕生:札幌市豊平区 |
昭和11年、2.26事件 |
独・ラインランドに進駐 |
複合型 |
私の生誕 |
私は、札幌市豊平区で生まれた。 |
昭和11年、2.26事件 |
独・ラインランドに進駐 |
2)文章構成の基本パターン
文章構成は、人さまざまで、そこに文章の個性、面白さが生まれる。「自分の文体」をだんだんと、創りあげていきたい。
まず参考として基本パターンを紹介する。
型 |
基本パターン |
起(き) |
事実や出来事を述べる。 |
承(しょう) |
「起」で述べたことに関して更に述べる。解説したり感想や意見を述べる。 |
転(てん) |
「起承」とは関係のない別な事柄を述べる。 |
結(けつ) |
全体を関連づけて締めくくる。 |
新聞記事の基本パターン
5Wと1H |
When |
いつ、何時 |
時間 |
Where |
どこで |
場所 |
Who |
誰が、何が |
主体 |
What |
何にをした |
行為 |
Why |
なぜ |
理由 |
How |
どうやって |
状況 |
3)文章の構成
★第一章(見出し)、第一節(小見出し)など見出しをつくる。文章のアウトラインをたてる。
★文章の段落を明確にする。つなぎの語句に注意する。
★文章の前後の文脈を活用して、判り易い文章にする
4)文体の統一
■「ですます体」・・・・・・・・・・私は出征しました。
■「である体」・・・・・・・・・・・・私は出征した。
文字使いの統一も必要である。「今日、昨日」「きょう、きのう」
5)引用は十分な注意をはらう
★他の人の文章の引用は、気配りをする。発言の「・・・・」の引用は臨場感をだす効果がある。
★著作物からの引用は著作権に関るので注意する。出典を明記する
★著作物、印刷物からの画像、イラスト等の無断コピーは、出来ない。
★他の人のプライバシー、特定できる固有名詞は、十分に考慮する。
6)自分史の主語
■自分史は「私は・・・・(1人称)」が多い
■主語を「彼は、彼女は、H少年は・・・・(3人称)」で書くことも出きる。
客観的記述ができ、書く表現が広がるという人もいる。
第3章 読みやすい文章づくり
1)ページのレイアウト
文章のレイアウトは、画像、イラスト等を含め、サンプルページをつくり検討する。
★一般に「割付用紙」という印刷関係で使用するレイアウト用紙があり、使えると便利である。
★ワープロ ソフトで「グリッド線、方眼紙」にして入力画面をつくり、記入すると判り易い。
(電子メディアによる自分史作成は次章を参照)
2)校正作業
■校正作業は最後の重要なポイントである。
■ページをプリント アウトして校正する。
■単独校正より二人校正、更に読み合わせ校正するとよい。
質問はここへ
第4章 電子メディアによる自分史作成
電子メディアによる自分史作成はパソコン初心者には、かなり難しいが、アタックすることを期待する。以下概略的な方法論を箇条書きで述べる。
くわしくは、参考書などの書籍、パソコン操作技術講習会などで技法を習得してほしい。
1)ホームページの作成
■ 自分史をインターネツト上に公開する場合、媒体としてホームページ(Webページ・Webサイト)を作成する。
■ インターネツト接続業者に登録し、ページのアドレス(URL)を取得する。
■ 作成したページを接続業者のサーバー(コンピュータ)に転送し公開する。
2)ホームページ作成用の機器とソフト
<最低限必要なもの>
★ パソコンとプリンター
★ HTML言語が書けるソフト(多種多様ある)
★ 作成したファイルを、契約した接続業者のサーバーに転送できるソフト
<画像・イラスト・ロゴマークを挿入したい場合>
■ 機器 スキャナー (紙焼き写真、印刷物、陽画・ポジ、陰画・ネガの画像を電子的に取り込む)
■ 機器 デジタルカメラ
■ 機器を必要としない。普通のカメラ(銀塩フィルム)で撮影し、プリント時にCD-Rに焼いてもらう。(詳細はカメラ店で聞く)
★ ソフト 写真画像加工ソフト(多種多様ある)
★ ソフト イラスト画像作成ソフト(多種多様ある)
3)ホームページ作成技法
ホームページは、HTML(Hyper Text Markup Language)という記述法でつくられる。
<文字の入力>
■「タグ」という制御記号をページに書き、文字の形、大きさ、色、配置などを指定できる。
■「ページ作成ソフト」を使う作成法で、ワープロ感覚でつくることができる。画面上で、文字の大きさ、画像の配置など、印刷方法でいう割付けが容易にできる。
ページ(ファイル)を作成するが、ファイル名の拡張子は、****.htm(html)である。
このページ(ファイル)を、ブラウザー(インターネットのページを見るソフト)で見ると編集したように表示される。
<画像の編集>
写真画像加工・イラスト画像作成ソフトで写真・イラストの加工、装飾、トリミング、容量の圧縮などを行う。
この画像ファイル(ファイル名:****.jpg 、****.gif)をページに貼りつける。
<ページのリンク>
★ページ(ファイル)は、目次ページと単独ページに分かれるが、目次ページからページに行く(飛ぶ)叉は戻るのを「内部リンク」という。例えば目的のページを表示している文字列の行(叉は押ボタン・アイコン)をクリックするとそのページに飛ぶ。
★同一ページ(ファイル)内で、移動することを「内部アンカー」という。例えば同一ページ内の第1章から第3章に移動する際に、第3章を表示している行をクリックすると目的の章のページに飛ぶ。
★自己のページから、外部のページに即座に移動すとことを「リンク」といい、インターネットホームページ機能の最大の特徴が発揮できる。つまり世界中の関連ページ、参考ページに簡単に移動できる。
<ホームページの公開>
完成したページ(ファイル)は、自己のパソコン(ローカルパソコン)内にある。これを、24次間稼動している接続業者のサーバー(コンピュータ)に転送して公開する。この時、FTP(ファイル転送通信手順)システムのソフトで転送する。
これで始めて「私の自分史」を全世界の人々に見てもらえる!!!オメデトウ!!!
「私の自分史のアドレス」をPRして、多くの人たちにみてもらわなければならない。
ちなみに筆者のページのタイトルとアドレスは
ぜひ、アクセスしてほい。
<公開ページのアクセス向上>
公開したページを、1人でも多くの人たちに見てもらう、アクセスしてもらう方法は、PR、宣伝、告知の努力である。
★ 電話の電話帳のような仕組みの「検索エンジン」というページが有名無名含めて多く存在する。
「検索エンジン」への自分のURL登録は無料であるので、根気良くページを見つけて登録しよう。
★名詞、手紙などに自分のURLを刷り込んでPRしたい。
★インターネット上の友達を沢山つくり、相互にページをリンクしあう「相互リンク」を張ろう。
作者reiさん 一連のgifファイル アニメは、reiさんの提供です
さあ、これで貴方のページも、有名なページに進化するだろう。
それには、ただ努力、努力の積み重ねが必要だ。
それも焦らず、人生を楽しみながら行うようにしたいものだ.。
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